前回までは終末期の介護と看取りについてお届けしてきました。
今回はご本人、ご家族が要支援、要介護となった場合に自宅で過ごす際のポイントをお届けします。
まず、介護サービスを受けるためには介護認定を受け、介護度を知る必要があります。
Step1 ケアマネジャーを決める
要介護か要支援か非該当かにより受けられるサービス内容が決まるため、ケアマネジャーが決まっていない場合には、お近くの地域包括支援センターに相談しましょう。
Step2 デイサービス等を利用した外出の機会を増やす
高齢になり、外出の機会が減ってくると引き籠りがちになってしまいがちです。
社会とのつながりがあるだけで生活にリズムが生まれ、認知症や体力の低下による筋力低下などが起こりにくくなります。
筋力の低下は転倒による骨折のリスク、食欲の低下、意欲の低下、食事の際にむせやすくなることで誤嚥性肺炎のリスクにもなります。
最近はデイサービスも多様化してきており、運動やリハビリを中心にしたもの、コンピューターや遊興的な内容を含んだものなど施設も多様化してきていますので、ケアマネジャーと相談しながら、介護サービスは、ご自分やご家族から見てご本人に合ったものを探してみましょう。
Step3 ショートステイ等の施設を併用する
年齢を重ねるにしたがって、これまで通り自分で自分のことができなくなってくることもあります。
そのような時には、訪問看護、訪問介護、デイサービス、ショートステイを利用しながら自宅での生活を送ることも可能です。
ショートステイは老人保健施設や、特別養護老人ホームなどで利用できます。
1か月の間に利用できる日数が決まっているため、ケアマネジャーと相談しながら利用することをお勧めします。
ショートステイでは、3食の他、入浴、デイサービスも受けることができます。
独居やご夫婦2人暮らしの方だけでなく、自宅で家族の介護を受けている方にとっては、ご家族にプライベートの時間を取ってもらい、休息や息抜きをしてもらうことは、在宅生活を送る上では大切なことです。
次回は在宅生活が続けられなくなった場合をお届けします。