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死生観アンケートの結果Vol.02

続いてアンケートを集計していく中でも特徴的だった死後の世界へのイメージ。

天国、地獄の世界があるとの認識(例:悪いことをしたら地獄へ行く、 死んだらお花畑に行く、など)の回答です。


祖父母、両親など身近な人からの話、テレビ、本などのメディアから溢れる情報、インターネットにより世界の情報を得ることが容易になった今日は、ネットを駆使する世代からはまた違う意見が出てくることもあるかもしれません。
その他、貴重な個人的な体験や考えを分かち合ってくださった方の意見を以下にご紹介させていただきたいと思います。 

 

■40 代・静岡県在住(中国出身)
祖父母より死後には天国と地獄があると教わる。三生三世(前世、今世、後世)ある。
仏教の信仰があり、新年、お盆の時必ず帰省し墓参りや家族で話し合いする。
最近中国では亡くなった家族の骨などでつくられる形見もあるらしい。
 
■北海道札幌市在住
死を意識したのは、①20 歳:祖父の死(意識はしたが、年齢が離れているため漠然としていた。) と、②30 歳:友人の死(自分の「死」と直結して考えました)です。

 
また、両親は仏教的説教、祖父はキリスト教信者だったため、教会の教えで(両親)良い事をすると天国へ、悪いことをすると地獄へ。(祖父)死ぬと天に召されると聞きました。 母は、祖父の教えを信じていると思います。

通っていた幼稚園もキリスト教でした。 個人的には書物により肉体は仮の姿で魂が本来の形。
魂にはレベルがあり最終的に「生き物」として生まれることはなくなる等は漠然と信じているため、年齢に関係なく人間的にできた人と会うと「魂のレベルが高いのだろう」と思ったり、自分の不甲斐なさを感じた際、「魂のレベルが低いのだろう」と反省することもあり、次に生まれ変わる時には少しでもましな魂にしたいと思ったりもします。

また、先祖や先立った友人には守られてると勝手に本気で思っております。
 
■40 代・愛知県在住
4 歳ごろ、本や雑誌、幼稚園(仏教系)の先生から死後には天国と地獄があると聞く。

本の読み聞かせで悪いことをすると死んだら地獄に行く。
 
死生観とは異なるかも知れませんが、明治生まれの祖母は毎朝、お日様に向かい手を合わせ、子供や、孫が 1 日迎えられたことへのお礼と、これからの無事を祈っていました。また、御仏壇に手を合わせたり、お墓参りなどご先祖供養も欠かしませんでした。
本人に理由を聞けませんでしたが、母によると死後云々のためというより、現世において守っていただいている感があったようです。
熱心に日々の無事を祈ることは、生前の話から戦争体験も関連するかも知れません。

 
■40 代・神奈川県在住
6~7 歳ごろ、家族の中で、一番年を取っているのが祖母だったので、祖母に長生きしてほしくて毎晩おいのりしていたのを覚えています。いつか祖母がなくなってしまうことがとてもつらかった。特に誰からということはなく自然と感じていました。

 
また私の父は子供のころ、父の祖母(亡くなっていた)が夢枕に立ったのを見たそうです。
父の枕元でニコニコしながら父を見ていたそうです。
父は祖母にとてもかわいがってもらっていたので、祖母は父に会いに来たのだと思い、その時からご先祖の霊の存在を信じるようになったと言っていました。 父は別の人の霊も見たことがあると言っていました。
もう父は亡くなっているのでそれが誰の霊のことだったのかわからないのですが、父の話を聞いてから私も亡くなった人の霊はあるんじゃないかなと思うようになりました。
 

長くなりましたので次へ続きます-

死生観アンケート結果 地獄と極楽
地獄と極楽