· 

ハワイアンの死生観

前回に続いて死生観についてお届けします。

今回はハワイです。

日本人にハワイを好きな理由を尋ねると、幅広い年代が、アメリカだけど言語の壁を気にせずに色々なアクティビティが楽しめるから、リゾートだから、さまざまな答えが返ってきます。

そして、多くの人から“その自然に癒されるから-”という返事をもらいます。


自然と共存する生き方や、森羅万象に命が宿ると考えるハワイアンの考え方は日本人の八百よろずの神を信仰する価値観と通じるところがあるように感じました。
亡くなった先祖が私たちを見守ってくれているという考え方にも共通な点を見出すことができます。
他の国や地域の価値観に触れることで、今の自分たちの考えがより深められるきっかけになるかと思います、古代ハワイアンの死生観について調べてみした。
 
ハワイに住んでいる人をハワイアンと言うが元々はポリネシアンやタヒチアンが航海によってハワイの島々にたどり着き住み始めたのが起源である。
古代ハワイでは死とは魂があの世とこの世の行き来ができるようになるために経験する変容であるとされ、あの世とこの世の架け橋が虹であると信じていた。
つまり死は永遠なものではなく別の世界に入るための準備の時にスピリットが通過する一つの段階と考えた。
どちらの世界も行き来できる人は、地上の豊かさを楽しみながら人間のように生きる神の地位が与えられる。
しかるべき儀式が終わると、生きている者の守護神になると考えられた。
 
生前、ポノ(正しいこと)を大切にカブ(禁忌)を守り生きると、アウマクアという祖先神、守護神になれると考えられた。
ハワイでは、Akua アクア神(四大神 Ku,Kane,Lono,Kaualoa)と、 Aumakuaアクアマクア祖先神、守護神は明確にわけられている。
 
肉体的な死の瞬間に人間の衣を脱ぎ捨ててスピリットの世界へ行く。
IWI・・・骨は、人間のマナの力の延長部分で、きわめて神聖なものと考えられていた。
死ぬと滅ぶ肉体とはちがい、骨は不死で故人のスピリットの住処であり彼らのスピリットを呼び寄せるため、骨が破壊されたら魂は決して自分のアクアマクナの仲間にはなれないとおそれられており、骨はうまく隠されていることが大事だった。
 
参考文献:ハワイアンマナカード、ハワイの心とエネルギー、Time after life(順不同)

ハワイアンの死生観
ハワイアン 死生観